何十年も愛される、世界の台所道具3選
台所道具は流行り廃りが少ない分、逆に「本当に完成度の高いもの」が何十年経っても定番であり続ける世界でもある。今回紹介する3つは、いずれも発売から数十年経った今もほぼ形を変えずに売れ続けている道具ばかりだ。
Fiskars — オレンジのハンドルが世界共通の目印になった、北欧最古級企業のハサミ
Fiskarsはフィンランドで1649年に創業した、北欧でも最古級の歴史を持つ企業だ。1967年に発売したオレンジ色のハンドルを持つハサミは、世界初のプラスチックハンドル採用モデルとして話題になり、以来世界累計10億丁以上を売り上げている。人間工学に基づいたグリップと確かな切れ味から、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも選ばれた。オレンジのハンドルは今もFiskars製品の共通の目印になっている。
Kuhn Rikon — スイス発、世界で2,000万個売れたY字ピーラー
Kuhn Rikonは1899年創業のスイスの調理器具メーカーだ。1990年に発売したこのY字型ピーラーは、シャープな切れ味とカラフルなハンドルで家庭からプロの厨房まで定番となり、世界累計2,000万個以上を売り上げている。赤いハンドルは同社を代表するカラーで、握りやすさと軽い力での皮むきのしやすさから、キッチン道具の中でも指名買いされやすい一品だ。
Bialetti — 世界累計3億台、直火式エスプレッソメーカーの元祖
Bialettiは1919年創業のイタリアの調理器具メーカーだ。1933年に発売した八角形のアルミボディが特徴的な「モカエキスプレス」は、直火にかけるだけで本格的なエスプレッソが淹れられる家庭用コーヒーメーカーの元祖として、世界累計3億台以上を売り上げてきた。イタリアの多くの家庭に必ず1台あると言われるほどの定番で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションにも選ばれている。
3つに共通していること
ハサミ、ピーラー、コーヒーメーカー。ジャンルはバラバラだが、3つとも発売当初からほぼ形を変えていない。台所道具の世界では、最初から完成されていたものはそのまま何十年も定番であり続けるのだと思う。
他にも世界の掘り出し物では、各国の定番品を紹介している。気になる方は世界の掘り出し物の一覧ページもあわせてどうぞ。