ヨーロッパの隠れた定番品3選
これまで紹介してきた世界の掘り出し物は、アメリカやイギリス・オーストラリアの商品が中心だった。今回はスペイン・ドイツ・ノルウェーと、初めて取り上げる国が3つ続けて登場する。派手さはないけれど、現地では長く定番として使われているものばかりだ。
La Chinata — D.O.P.認証を受けた、スペインの薪燻製パプリカパウダー
La Chinataはスペイン西部エストレマドゥーラ地方で作られるスモークパプリカのブランドだ。唐辛子をオークの薪で数週間かけてじっくり燻し、石臼で挽くという伝統製法を守っており、原産地呼称であるD.O.P.(Denominación de Origen Protegida)認証を取得している。単なる辛味の粉ではなく、燻製香そのものが主役の調味料で、パエリアやチョリソーはもちろん、卵料理や焼き野菜に振りかけるだけでも一気に本格的な香りに変わる。
WECK — 1900年創業、プラスチックを使わないドイツの保存瓶
WECKは1900年創業のドイツのガラスメーカーで、当時から変わらないシンプルな保存瓶を作り続けている。プラスチックのパッキンやフタを使わず、ガラス製の専用フタとゴムパッキン、留め具だけで密閉する昔ながらの構造が特徴だ。ジャムやピクルスの保存瓶としてはもちろん、中身がそのまま見える"見せる収納"としても近年人気が高まっており、キッチンに置いておくだけで様になるタイプの道具と言える。
Jordan — レッドドット・デザイン賞を受賞した、ノルウェーの歯ブラシ
Jordanは1837年にノルウェー・オスロで創業した、北欧では広く知られるオーラルケアブランドだ。この「Individual Ultrasoft」は、毛先を極細に加工した柔らかめの歯ブラシで、歯や歯茎への当たりが優しい設計になっている。カラフルで年ごとにデザインが変わるグリップ部分はレッドドット・デザイン賞を受賞しており、単なる日用品にもデザインの手が抜かれていない北欧らしさが表れている一本だ。
3つに共通していること
調味料、保存瓶、歯ブラシ。どれも派手な発明品ではないけれど、それぞれの国で「これといえばこのブランド」と言えるくらい定着している。日本ではまだ知名度が低い分、知っていること自体がちょっとした話のタネになるかもしれない。
他にも世界の掘り出し物では、各国の定番品を紹介している。気になる方は世界の掘り出し物の一覧ページもあわせてどうぞ。